第10章 身分の誕生
第二の、もしかするとさらに劇的な変化が、社会のメンバーのあいだにリーダーへの服従以外の身分差が出現したことだった。 第一の変化は定住のことを指しているのかな?(明確に第一の変化はこれだみたいな記述はなかった
歌や物語は語り継がれる印象はあったけど、権利によって縛りがあるというのは意外だった。誰にでも伝えるわけではないって感じか。
「一万年の旅路」という本でも、語り部の家系の話が出てきていた。
格差の循環は首長の死後も続いた
この傾向が全世界的に起きていたのは面白い
強弱はあるにしても権力のヒエラルキー構造の様式が似ているのも面白い
首長は、共同体の生産性を利用し、余剰の一部を自分のために蓄えてその地位を固めた。
時代劇の悪代官っぽい
蓄えるのに何年も要した品々を人に贈ったり、さらには台無しにすることで、周囲を驚嘆させた。
孔雀の羽根みたいに、これくらいコスト支払っても余裕なんだぞっていうのを示しているのかな。
定住地の人々の目的は、余暇を最大にすることから、権力と尊敬を勝ち取ることへと変わっていった。
スローライフは #バンド社会 の幸せを現代社会に組み込もうとするともいえるのか。。。 いったん身分差に身を委ねると、ある心理学的な属性が作用するのだ。不利な立場に立たされた人たちは、トップに君臨する者はその地位に値する人間であるとみなすことで現状を合理化する、という傾向である
なんかわかる気はする。心理学用語で存在しそう。
「服従の心理」みたいだ。役割が決まると、その役割どおりに振る舞ってしまう、という。
お、山形浩生さんか。楽しそう。
読んでてエグいなって思いました。
これにも繋がりそう。
あなたたちは種を蒔いて農作業してものすごく苦労しているけど、私たちはそんなことしなくていい。何でもそこにある。熟したらそこに行って採ればいいだけ」と、アボリジニの女性が白人の定住者に語ったという記録がある
それはそう
実際、狩猟採集を捨て去ることは、生活の質という点では決して進歩ではないということがわかっている。農業の出現後、身を粉にして作物の収穫に努めるにつれ、人々はいっそう小さく、弱く、病気がちになっていった。
肉体的には狩猟している時の方が逞しかっただろうなという気持ちがあるのでわかりみ。人類学詳しくないけど、狩猟採集から定住後の人骨の変化とか見てみたい。
沖縄人の直接の祖先となったと考えられているグスク~近世人骨分析を実施した土肥直美は,彼沖縄先史時代人(弥生相当期以前)とはかなり異る形態的特徴を持っていることを示した。前者は,長頭,大柄(弥生相当期以前と比較して),および頑丈で特徴づけられ,後者は,短頭,小柄,および華奢で特徴づけられるという。